わたしたち | かすたねっと｜手づくり焼き菓子｜クッキー・ケーキ

かすたねっとのこと

かすたねっとは、わたしたちがはじめて手にした楽器ではないでしょうか。手のひらにのせてたたけばタンタタ、タンタン。ちいさな楽器から、音が、リズムが、生まれて。誰にでも親しまれるような、やさしくて楽しい響きがひろがって。こころを通わせるようなそんな響きを、わたしたちはずっと求めてきました。

かすたねっとは、手づくりの焼き菓子専門店です。東京・練馬の地に店を構えたのは1986年のことでした。それから約30年、わたしたちはずっと手づくりのケーキとクッキーを焼いてきました。ごくふつうのようでいて、まっすぐな味わいがこころにまで届くような、そんなおいしさを、わたしたちはいつも追い求めてきました。

かすたねっとは、みんながいきいきと、元気に、じぶんらしく働くことのできる場所です。知的ハンディキャップをもつ菓子職人にも、いっしょに働くスタッフにも、働くよろこびをいつも感じてほしいと願っています。教育心理学者の伊藤隆二先生は「幸福な人は深く他者を（そして他者のつくったものを、また、自然を）愛している。そしてよく働いている」と述べられました。これからもずっと、愛情をよせあい、働くよろこびにあふれた場所でありたいと、わたしたちは望んでいます。

おいしい理由

「なるべくシンプルに、いい材料でつくること」

おいしいものをつくるためのわたしたちの基本姿勢は「おいしい材料でつくりましょう」ということに尽きます。ですから、できるかぎり新鮮で、おいしい、いい素材をそろえます。添加物は使いません。

わたしたちの焼き菓子は、とてもふつうの、ありふれたようなものばかりです。30年ご愛顧いただいてきたこのお店の、このありふれたようなパウンドケーキやアップルパイやレモンケーキやカヌレを、これからもじっくりと焼きつづけ、次の30年にも「おいしい」と言っていただけるような、色褪せるのことのない普遍的なおいしさを、これからもずっとお届けしていきます。
店長／矢吹良子